啓蟄 蟄虫啓戸






三月六日より、啓蟄の初候 蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)です。

ここ数日のまとまった雨の恵みを

存分にうけた私たちの大地

いよいよ本格的な目覚めがはじまりそうです。

ますます大きくなった大地の鼓動によりそって

その水脈を感じながら

日々を生きていきたいですね。





周りを見回せば、

紙は数知れない奇跡を日々創造している。

朝には太陽が昇り、

夜には月が出る。

草の中の虫たちだって。やはり奇跡だ。

そして木も・・・。



きみと私はここにこうして木の下に座っている。

この一本の木よりも完璧なメカニズムをいったい誰が発明できる?

これは神の意識のほんの一粒にすぎない。

こうして、物質化した彼の意識の粒子は、

生きて、我々の足もとで動き回り、

青い空に飛んでわれわれのために歌い、

あたたかい光線でわれわれを包む。

彼らはすべて神のもの、

われわれを囲み、

われわれのために存在している。





「響きわたるシベリア杉」より抜粋


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migiwa tanaka