五月の夜の対話






こんばんは

いますか?



いますよ

こんばんは
よい夜ですね



本当に
五月の夜の温度に溶けそう

夢のこと
聞きたいのですが

この世は夢であるっていうこと




気持ちの転換をしてみなさい

あなたが思っているとおり、

あなたが夢について
どういう概念を持っているかを考えてみなさい




いまここで考えていいですか




よいですよ
でも今夜はそこまでにしなさい




夢は

はかない

混沌としている

苦しい

繰り返し

あっけない

自覚がない

ネガティブ

これが現世ですね


...










こんばんは




こんばんは

良い夜ですね

雨上がりに恵みが土に浸透して
季節がまた変わります



えーと

夢の話しの続きで

混沌として自覚のないもの
それが現世ですね




あなたにとって混沌とし
自覚がなければ

それがあなたにとっての現世です



それはいやだな

ちゃんと自覚したいな

あれ自覚って何を?
わたしが誰かってことか



汝を知り汝自身であるように



そして何をしたいか?



でも今夜はもう眠った方が良いでしょう

少しずつ考えていきなさい


...






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migiwa tanaka