雨の日に聴きたい音楽





雨の森の中にいるのが好き!


こんなお天気で人も来ないし


世界は雨音と

木々と鳥の声と

私だけ


心からくつろぎを感じている















さあっと暗くなったかと思うと

ボツボツと大粒の水滴が葉を叩く



みなもに

湿った大地に叩きつけ

いつの間にかまだぎこちない

最初の蝉の音も止んでいる



やがて外が雨で煙って見えなくなる



雨音を聴いていると、

子守唄みたい・・・

こころに優しく染み入ってくる




































雨の日に聴きたい音楽のひとつ








Music From The Penguin Cafe





最近は、昔ほど音楽を聴かなくなり

鳥の声、せせらぎ、風の音・・

雨の音に耳を澄ませるのが一番心地よくなりました。




でも久しぶりに聴いたら、やっぱり音楽はいいな。

このアルバムは高校生の頃からずっと聴いています。




高校生の頃

お友達の高校の、美術部の合宿に一緒についていきました。

私は当時、芸術高校という学校に通って絵を描いていたのですが

都立高校なので、このようなおしゃれな伊豆の合宿はちょっとなかった。




お友達の美術部の先生は

まだ大学を出たてのような若い人で、

先生らしくはないちょっと自由な人でした。



夏休みの、海の見える、西伊豆の家庭的なペンションでの合宿。

夕暮れを見ながら、コテージでみんなで海産物を焼きました。




よその学校の私なのに、スケッチを真剣に褒めてくれて、

大人の友人のひとりのように接してくれた。

なんだか私も、とってもリラックスしていました。




その夜の楽しかったこと!

大学院の時に気功のようなことを習ったら、

それから不思議な経験をするようになったという先生は、

予知夢やちょっと怖い話をしてくれました。




お話し上手な先生は、

不思議な話をたくさん持っていて、

臨場感あふれるように話してくれた。




アメリカの大統領が変わる夢・・どこかの震災の予知夢・・

夜中にやって来た、大きな女の人の横顔の幽霊・・




明け方まで、みんなで聴き入って

それぞれ色々な体験を話したり、

何人もの人がその時、廊下で足だけが歩いているのを見ていたり




すごーく怖かった!

でもすごく楽しかった!




そのペンションのラウンジで、

先生がかけてくれたレコードがこれ。





 Broadcasting From Home



それからアルバムを

中古レコードのお店で探して聴くようになり

その中でも一番好きなのが最初に紹介したアルバムです。




なんだか、雨の日に聴くと

違う世界にちょっと連れて行かれる感じがするのですよね。




この世界にいくつも違う世界が重なっていて、

その別の次元の扉にちょっと触れてしまうというような

そんな感じがするのです・・・







その先生は今どうしているかな。








..:*°..:*°..:*°..:*°




migiwa tanaka