天の梯子











夜明けの虫たちの声は



心の磁性を整えてくれる



眠られない夜は



窓を開けて虫の音に耳を傾ける



明けの空をみれば、



ああなんて輝かしい星だろう!



金星はいつも導きの星だ



一晩中、星の輝きの下で眠りたいな



泰山木のこずえが紅く染まり初めた



日に日に秋の気配が押し寄せる



でもまだ暑い一日の始まりだ





...
















































































母が来てくれて、いろいろと話を聞いていると


ときどき妹の感情を背負ったようになり


寝るときには胃がきりきりと痛みだす


でも不思議、庭の東屋で母と話していると


赤いカンナに二羽の揚羽蝶が寄ってきて


くるくると舞を踊りだす



...



そして今朝


通り雨と透き通った瑠璃色の空の向こうに


鮮やかな虹がたちました


駆け出して下の公園まで行き


虹を追う


ゆうちゃんの肯定的なサインかな


天の梯子をありがとう


なんだか今朝は、しんと落ち着いたような気持ちになる



...


















肉体に備わる感覚は、現世へと至る梯子である。

宗教に関わる感覚は、来世へと至る梯子である。

前者の幸福については、良き医師を探し求めよ。

後者の幸福については、最愛の者を探し求めよ。





天の梯子より部分抜粋

『ルーミー詩撰』
メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー









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migiwa tanaka