宵月夜の夢











土星と木星とお月さんが並んだ!

















土星と月が接近

右の明るい星は木星

今の時期、惑星がよく見えて近い





惑星は地球の兄弟だ

お月さんは地球の姉

なんと心強いことか!







































ああ、母からふたりの妹の話を聴くと


どちらの感情も乗っかってきて


私の肺はつぶれそう



...



でも今夜も月の光がきれい


木漏れ日になり庭を青く照らしだしている


チッチッチッ


リーンリーンと虫たちが鳴く


ああこれは私が昔に描いた光景だ







ゆうちゃん


ゆうちゃんはこの音と音の間の世界にいるのよね


虫の声と月の光により扉がひらく


一緒にお荷物を降ろしていこうね


一緒ならぜったいにできる




...





八月三十一日


ようやくゆうちゃんが夢のなかに現れてくれた!

 

夜の電車のなかのような長い通路で


母もまあちゃん(もうひとりの妹)も


みんなとても心配して、席を作って待っていた


他にも何人か知らない人、心配そうにしている人がいた

 

 


ゆうちゃんが戻ってきたので、


あ!と私は走り寄って、


電車の長いワインレッドの座席の端に


クッションやら何か膝掛けのようなものやら


敷いて座るように言った


他にも人がいて、ちょっとどいてくれた




 

私はゆうちゃんを座らせて、横に座って、肩に手を回したら


ゆうちゃんが私のほっぺたにほっぺたをくっつけてきたけれど、


なんだか頬がガサガサして、それに泣いているようだった



 

ゆうちゃんは昔のようなショートカットだった

 

「ここは広い」というようなことをいった...

 



ああ、やっとゆうちゃんとの回路がわずかに開いたかもしれない

 

ゆうちゃんいつでもここに帰ってきて!


わたしたち家族はいつも


ゆうちゃんをこんなに思っているよ!

 




...


























































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migiwa tanaka