七七日

 









「あなたがあなたとして存在しているそのことが、

あなたの使命です。

それ以外に、あなたに課せられた役目などありません。

ですから、どうぞあなた以外の者になろうとしないでください。」
































ゆうちゃんとの手紙


ゆうちゃん、こんばんは!

これから手紙を書くことにするよ。

ゆうちゃんも、もし近くにきてくれていたら

話してほしいんだ。


ゆうちゃん、

とっても会いたい!

また一緒にカフェに行こうよ。

私に話したいことあったら話してね。


ゆうちゃんの姿が見たい!

それが無理ならば

もっとゆうちゃんが

そばにいるってことを感じたい!


ゆうちゃん

今どんな感じなんだろう

おばあちゃんとは会えた?

お父さんは?

やっぱりそちらにも病院とか休むところってあるのかな。


わたし、最初ゆうちゃんはどこにいるかわからなかった。

三週間くらい?

足柄のうちにお母さんがきたでしょう。

そのあと大きな虹が立って、そのあたりから

ゆうちゃんが、ちょっと違う位置に行ったかなって

思ったよ。

意外と早かったって。


その時わたしが二、三日お腹が痛くて

なんとなく、ゆうちゃんと重なったかなって思った。

自惚れかな?


ゆうちゃん、本当に心を休めてほしい

一緒にいよう

うちでしばらく休みなよ。


こちらの世界のこと、全く何も心配いらないよ!

信頼して!

だから、ゆうちゃんは休んで!


そして、休んだら、いろいろやりたかったことも

たくさんしてほしい。


山登りとかさ、

すごくゆうちゃんに合ってたと思うよ。

ゆうちゃんは山の子。

わたしは河童の川子って言われるけど。


それでさ、写真もやってほしい

別に、カメラマンとか商業的な仕事じゃなくても

前、少しやっていたみたいに、

家族とか、親戚とか、友達とか

お見合い写真も素敵に作っていたね。

結構覚えているよ


あとは、親しい人の、想い出を撮る仕事。

そして、綺麗な冊子に仕上げる事。

そうそうわたしの結婚式の写真集。

あれはゆうちゃんからの

一番の心の結晶化された贈り物



それとかAさんの昔の家の写真集とかさ

あれもとても良かったよ。

ゆうちゃんは家族写真家だって思ったよ

そう言わなかったっけ?わたし


クリエイターになりたかったって

日記に書いたんだって?

クリエイターって何?

ああ、何か創る人のこと

ゆうちゃんはそのままでクリエイターだよ!


創造者だよ!

ゆうちゃん。

ゆうちゃんは、妻だったり母だったりする前に

ひとりの創造者なんだよ!

それをよくよくわかって!


そちらの世界で、最初は少しづつでいいから

毎日、数枚づつとか

また写真をやってよ!


絵もね、あまり描けない時は

小さい絵を描くんだよ

全然描かないよりも

小さい絵を描き続ける方が断然楽なの

手を一旦止めちゃうよりもね


絵でも、写真でも

それは心の窓だよ


あのね、表現するんだよ

表現って、魂の表現なの

魂を表現すると、嬉しくて輝くの、魂が

そうしたら、自然に


自分が自分であることに肯定できてくる

ゆうちゃんも、本当はそれを知っている


わたしの言うことわかった?(笑)

偉そうだった?(笑)

わたしばっかりしゃべってるね


ゆうちゃんも、話してね


今日はまあちゃんの誕生日

一年間、二人で応援しようね




2020 9 18























































ゆうちゃんこんにちは!

ゆうちゃんは、どんな感じかな?

今近くにいてくれる?


ゆうちゃんの写真、

明日お母さんに持ってきてもらうよ。

わたしはね、石垣島にきてくれた時が

想い出の中では特に楽しかったから、

その時の写真を一枚お願いしたの。


明日から長野

ゆうちゃんも一緒に行こう。

楽しいことしようよ!

もう手放しでいいんだよ!


湖を散歩したり、ゆっくり山をみたり、

雨が降るのをみたり、月をみたり、

温泉に入ったり。


楽しいこと、ほっとすること

自分自身に戻れること。

それをやっていいんだよ。

私たちは、信じられないほどたくさん

手放しで、

楽しんでいいんだよ!


ゆうちゃんは、いつも忙しかったね

まずは休んで

それから心がやりたいことを、

やってみよう。


時々話しかけるから

一緒にいてね。

お母さんもくるよ。

運転はTくんに任そう。

夜はみんなで話そうね。







2020.9.19











































































































雲がめずらしく東から西に走っている

厚い雲の向こうには夕暮れがあるのだろう空の色

金色に輝いた後、スミレ色に変化する、不思議な感じ

今日は四十九日を迎えるね


旅行の後、お母さんが家にきてくれて良かった

三人で長野のお土産ケーキを分けて

コーヒーを飲んだね


いろいろ思い出話やら

ああかしらこうかしらと話をした

薄ぼんやりとした秋の一日

窓際のテーブルで、いい時間だったね


ゆうちゃん

遠いところに行かないで欲しいけれど

でもやっぱり少しづつ遠いところに行っても

いつもやっぱり心はそばにいて欲しい

家族だからね

お願い



2020.9.23














..:*°..:*°..:*°..:*°






migiwa tanaka