南相木村の秋6(完) 十五夜と月の道







今朝は、より一層

大気が澄み渡って

一粒、一粒の空気の粒子が

きらきらと輝いているみたいだ












窓を開けると

霜が降りていました

....

お部屋からベランダに出て

絵を描けるのも、これが最後かな


....










....


金色に照らす朝の光


















屏風絵の紅葉も日々進む
































やさしい、シルバーバーチの木














なんてきれいだろう

世界はなんてやさしくて眩しいだろう!




































やさしく水面に注ぐ

午後の光














































帰宅途中の

富士




















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今夜は十五夜で満月

生まれたての金色のお月様が

澄んだ夜空に輝く


....


湖にきらめく

月の道















.....


深夜

お風呂の窓の外から

きんころり

きんころり




と、音がする

今年最後の虫の音だ



やがて

止んでしまう


カサカサ

と音をたてて

最初の木枯らしに

葉っぱが大地を舞っている




気付けば、

十六夜の青い月明かりが

泰山木の葉をさえざえと照らしている




暦の上では冬になるんだ










人というのは

人と人の間に

様々な幻想をはさみこみ

個々の心をつくりだす




生死の間にある壁も幻想

ああ 微かだけれども

そこに天国がみえる





なにもかもが夢のよう

ただこの世界を

お月様が青く世界を照らしている


...










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migiwa tanaka