月夜のオルガン
月の光をみてうとうとしていたら
頭の中でオルガン曲が鳴り響いていたのに気付いた
月の光から音楽がダウンロードされたみたい
気付いたら
オルガンを聴きながら
何時間か月の光を浴びていた
なつかしい
お月さま
なつかしいなつかしい
お月さま
お月さまに治してもらった
月の光で転換が起こる
今夜もなんとも切なく
なつかしい光を放っている
月の周りにエーテルが見える
光の粒子が見える
七色の光の粒子が見える
月夜のオルガン
アコーディオン?
アコーデオンのような、月の音が聴こえる
鏡のよう
水を打ったような・・
心を映す水瓶だ
月から放たれたその光は
エーテルとなって
優しく、大気に散りばめられていく
山野や
湖や
人間や・・
人間の心に
降り注ぐ
この月は私の中にあるんだ
この空間
私という空間の中に
あるんだな
そして、こんなにも優しく
輝いているんだ
夜空に大きな
月暈が掛かる
寝っ転がって
星を見ていると
夏でもキンと冷えた清涼な空気の中
心はあたたかい気持ちにだった
見上げればこんなに
星座の判別ができないほど
この空間に隙間もないほど
星が降っている
時折、尾を長く引いて流れ
小さな人工衛星がいくつも飛び交う
その中でもひときわ輝く、国際宇宙ステーション「きぼう」
いつもは見えていないだけなのだ
星も私を意識していると思うと
胸のあたたかさに涙が出た
今、私は広大な空間になっており
このスペースの中に
こんなにもたくさん命が輝いているのだ
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migiwa☽ tanaka

