雨のお盆 ソウルメイト
わたしは全身で薄暗く風ふく空と
湖を味わっている
全身の器官で味わっている
雲間からうっすらと細い月がみえる
ひとりってなんていいんだろう
わたしはひとりが好き!
なんて幸せなのだろう
湖を胸いっぱいに抱きしめている
わたしがいっぱいに広がって
湖の空になっていた
愛しい愛しい立岩湖
わたしの古いお友だち
久しぶりに地に足がついた気分
地に足がついたどころじゃない
わたしが地球になっている
わたしがこの広大な空間になっている
…
逝った直後にSちゃんの夢にでてきた妹
「誰にも心を開けなかった…」
Sちゃんいわく、夢の中でサタンと戦っていた妹
そして一緒に戦ってくれたSちゃん
次の日に教会にも神社にも行ってくれた…………
ありがとうSちゃん…………
Sちゃんの最近夢では
妹は「Sちゃんの苦しみを一緒に取り除く」って言っていたらしい
ふたりは ソウルメイトなのかな
8/14
雨の湖、ものすごく幸せ!
雨音しか、しないみたい
ひとりで畳にねっころがると
大きな空を抱えているみたいだ
自由なんだなあ
大きな河の流れに委ねているみたい
8/15
ここにいると
ハートが開いて、くるくるまわる
私の身体は次第に溶けて
輪郭を失っていくのを感じている
連日の大雨で川は溢れ
怒涛のように流れている
雨粒が集まり
川が合流し
大きな流れになる
そんな光景を眺めるのは好きだ
しぶきをあげる泥水
濃い土の匂いがする
............
8/15
夜中の三時くらいに目覚めてしまう
癖がついてしまった
まだ夜明け前
ロビーへ降りていき、ぼうっとしているとき
そういえば誰も起きていないシンとしたロビーの椅子の上に
ここの家人の一員の猫
真ん丸い瞳のチョコがぽつんと座っていたっけ
昼間には見当たらないのに
明け方にはよく出会った
そっと音もなく廊下を歩いていた
チョコはおじいさんの猫だった
何度も遊びにくる私を遠い親戚とでも思ったのか
夜、湖の橋のところまで月を描きに行ったときには
橋のたもとでついてきて
何か言いたげに待っていた
まるでテリトリーを出ようとする子供を心配するように……………
猫は人には見えない結界が見えるという
まるで、しっかりと見張っていなければとでもいうように……………
(そのあと、たぬきがでてきて、一目散に逃げかえってしまったけれども)
そんなチョコも今年旅立っていった
まだここで名残惜しくしているのかな
それとも、もう行くべきところに行ったかな
今夜は妹と、チョコの分も
お香をあげてみた
8/16
ゆうちゃんはもう夢に出てこないの?
少し寝苦しい夜だった
なんとSちゃんが夢に出てきてくれた
起きたら内容を全部忘れてしまった…
でもSちゃんが出てきたのは覚えている
ゆうちゃんのかわりに来てくれたのかな?
8/17
降るような星空!
夜中にふと目を覚ましたら
上限を過ぎた月はもう西の林に沈んでいた
真空の宇宙に
降るような星空!
空に、びっしりと、絵に描いたような、星空だ
温かい夜だった
そっと外に出て
桟橋に寝っ転がってみる
星座の判別もできないほど
空には星が敷き詰められていた
真上には、東から西へかけて
天の川が掛かっている
その中を
いくつもの流星が飛び交っている
ゆうちゃん
ゆうちゃんはこの中のひとつになっているのかな?
ゆうちゃんの写真とともに過ごしたお盆
でも写真は語りかけてはくれない
こんなに星がたくさん輝くのに
私はひどく孤独な気持ちだった
こんなにたくさん星がいて
私の伸ばした手に触るものはあるのだろうか
個としての私に気づいてくれる星は
あるのだろうか
今夜は私は全体にはなれなかった
ただ一つの個として
宇宙空間に漂っていた
8/18
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migiwa☽ tanaka
