雨のお盆 ソウルメイト































わたしは全身で薄暗く風ふく空と


湖を味わっている

 

全身の器官で味わっている


雲間からうっすらと細い月がみえる

 

ひとりってなんていいんだろう


わたしはひとりが好き!






 



 

なんて幸せなのだろう

 

湖を胸いっぱいに抱きしめている

 

わたしがいっぱいに広がって


湖の空になっていた

 

 




愛しい愛しい立岩湖


わたしの古いお友だち

 

久しぶりに地に足がついた気分

 

地に足がついたどころじゃない


わたしが地球になっている

 

わたしがこの広大な空間になっている

 




8/13




































逝った直後にSちゃんの夢にでてきた妹

 

「誰にも心を開けなかった

 

Sちゃんいわく、夢の中でサタンと戦っていた妹


そして一緒に戦ってくれたSちゃん


次の日に教会にも神社にも行ってくれた…………

 

ありがとうSちゃん…………

 

 



Sちゃんの最近夢では


妹は「Sちゃんの苦しみを一緒に取り除く」って言っていたらしい



 

ふたりは ソウルメイトなのかな





8/14


























































雨の湖、ものすごく幸せ!

 

雨音しか、しないみたい

 

ひとりで畳にねっころがると


大きな空を抱えているみたいだ

 

自由なんだなあ

 

大きな河の流れに委ねているみたい




8/15







































































ここにいると


ハートが開いて、くるくるまわる


私の身体は次第に溶けて


輪郭を失っていくのを感じている


連日の大雨で川は溢れ


怒涛のように流れている


雨粒が集まり


川が合流し


大きな流れになる


そんな光景を眺めるのは好きだ


しぶきをあげる泥水


濃い土の匂いがする



............



8/15









































































































夜中の三時くらいに目覚めてしまう


癖がついてしまった

 

まだ夜明け前


ロビーへ降りていき、ぼうっとしているとき


そういえば誰も起きていないシンとしたロビーの椅子の上に


ここの家人の一員の猫


真ん丸い瞳のチョコがぽつんと座っていたっけ


昼間には見当たらないのに


明け方にはよく出会った


そっと音もなく廊下を歩いていた





 

チョコはおじいさんの猫だった


何度も遊びにくる私を遠い親戚とでも思ったのか


夜、湖の橋のところまで月を描きに行ったときには


橋のたもとでついてきて


何か言いたげに待っていた




まるでテリトリーを出ようとする子供を心配するように……………


猫は人には見えない結界が見えるという


まるで、しっかりと見張っていなければとでもいうように……………


 (そのあと、たぬきがでてきて、一目散に逃げかえってしまったけれども)

 




そんなチョコも今年旅立っていった

 

まだここで名残惜しくしているのかな


それとも、もう行くべきところに行ったかな


今夜は妹と、チョコの分も


お香をあげてみた





8/16
























































ゆうちゃんはもう夢に出てこないの?


少し寝苦しい夜だった


なんとSちゃんが夢に出てきてくれた


起きたら内容を全部忘れてしまった…


でもSちゃんが出てきたのは覚えている


ゆうちゃんのかわりに来てくれたのかな?




8/17






























降るような星空!


夜中にふと目を覚ましたら


上限を過ぎた月はもう西の林に沈んでいた


真空の宇宙に


降るような星空!


空に、びっしりと、絵に描いたような、星空だ




温かい夜だった


そっと外に出て


桟橋に寝っ転がってみる




星座の判別もできないほど


空には星が敷き詰められていた




真上には、東から西へかけて


天の川が掛かっている


その中を


いくつもの流星が飛び交っている




ゆうちゃん


ゆうちゃんはこの中のひとつになっているのかな?


ゆうちゃんの写真とともに過ごしたお盆


でも写真は語りかけてはくれない





こんなに星がたくさん輝くのに


私はひどく孤独な気持ちだった


こんなにたくさん星がいて


私の伸ばした手に触るものはあるのだろうか


個としての私に気づいてくれる星は


あるのだろうか





今夜は私は全体にはなれなかった


ただ一つの個として


宇宙空間に漂っていた




8/18




















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migiwa☽ tanaka