雨の白駒池 Walden
















日本庭園を思わせるような


やわらかく青いビロードのような敷き詰められた苔地


研ぎ澄まされた空気


清冽な水の匂い


ふと甘い香りも混じってくる





歩いていると


肺の中の空気が


新しく入れ替わっていくのがわかる





人気のない雨と苔の道





標高が高い所為か


空気がまろやかに澄んでいる


まるで、十数年濾過された


富士の甘い水のような感じだ






まるで鈴のような小鳥の声が


森の神殿に鳴り響く





時折、甘い香りがする


なんだろう?


この感覚....




ずっと歩きながら思い出そうとしていた


すごく遠いけれども


強烈に懐かしい感じ






屋久島かな、西表島?






どこでこの感覚と香りを


憶えていたのだろう.....?






記憶の片隅に眠る扉が

少し開いたようだった



































































































































































































































































































森の生活より




「…けれども、肩ごしに虹をふり仰ぎ、


洗われたような大気を通して


どこからともなく運ばれてくる


かすかな鐘の音を聞きながら、


夕焼け色に染まった西のほうへと丘を駆けおりたとき、


私の守護神がこう言っているように感じられた。


日ごとに遠く、広く、釣りと狩りに出かけるがよい


――さらに遠くさらに広く――


また心おきなく、


あちこちの小川のほとりや炉辺で憩うがよい。


汝の若き日に、汝の創造主を記憶するのだ。


夜明け前に、心のわずらいを捨てて起き、冒険を求めよ。


正午には、どこかよその湖のほとりにあれ。


夜がきたら、どこにいようとわが家のようにくつろげ。


こにある野ほど広い野はなく、


ここで興じる遊びほど価値ある遊びはないのだ。



お前の本性に従って野性的になれ。」






Walden


Henry David Thoreau










ソローが住んだ森を思わせた


























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migiwa☽ tanaka