翡翠の水 命日茶会
命日茶会
妹の命日 特に何もしないのは、なんだか寂しいので
そうだ、ゆうちゃんと、
遠くに住む、ゆうちゃんの親友Sちゃんと、
私との三人でお茶会をしようと
zoomオンライン茶会を発案してみた。
ゆうちゃんだって、命日なんだからきっと参加してくれるはず。
Sちゃんとは前日のzoom練習から話が盛り上がった。
当日の夜は白檀とホワイトローズのお香を焚いて
ゆうちゃんの分のお茶を用意した。
Sちゃんとは告別式から一年ぶりのお顔。
オンラインでも、なんら変わりなく話は尽きなかった。
こんなこと話しちゃったら、ゆうちゃんに怒られるかなあ…なんて言いながら
結構なんでもありったけ話してしまった。
(ゆうちゃん、ごめん!)
(三人で)大笑いしたり、涙したり
いつの間にか時間が経っていて、午前様になっていた。
Sちゃんの夢と私の夢の、縫い合わせから辿る妹の足取り
ゆうちゃんはやっぱり行くところに行ったんだね…
Sちゃんの最近の夢で、笑顔だったというゆうちゃん。
そんな話を聞いているうちに
いつの間にか、いまのゆうちゃんという存在を
ありありと感じることができた
そして、向こうの世界に行ったんだということを
はじめてちょっと実感
然るべきところへ行ったようだ
意外と早かったなぁ
ほっとしたような
淋しいような…
私の夢にはほとんど現れなくなってしまったけれども
Sちゃんが、
「みぎわさんに伝えるためにも
(このタイミングで)私の夢に出て来たのかも」
と言ってくれたことは本当に嬉しかった
夢ではぴったりと私のとなりに座ってくれたらしい
それを聞いて、なんだかちょっと楽になれた。
この世とあちらの世界を結ぶ
不思議な巡り合わせの
不思議なお茶会
あっという間の一年
長かったような....
短かったような....
立秋を迎えて、庭では秋の虫が鳴きはじめている....
台風が近づいていた
これを書いている夜明けに
天への梯子がかかりました
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
migiwa☽ tanaka



