南相木村のゆっくりな紅葉と、揺れる生き方
色づき始めた木々
十月の南相木村
今年は紅葉の進みがゆっくりでした
朝陽を浴びる湖
早朝に、湖面から白く立ち上る湯気
妹は41歳で旅立った
以前、父親や母親が自ら旅立って行った子供たちの
手記を読んだことがあるが
たまたまか、その本では、
ほとんどの方が40代だった
また、何かでふと
目にとめたことがあったのだが
人生で、超えていくのが大変と感じる
年齢の平均が
47.2歳だと書いてあった
(私はこの間、過ぎたばかりだった)
40代と言うのは、きっと
まだ強い理想と、実際に手にあるものとの
齟齬を感じることが多いのだろう
家では、自分の位置が
あやふやになる時期なのかもしれない
外では、ちょうど上と下に
挟まれてしまう時期なのかもしれない
あともうちょっと、
あともうちょっとすれば
やり過ごせるのかもしれない
......
いろいろなものを諦めて
手放すことができるのかもしれない
今の自分でいいやと…
いろいろできなかった
そして、
できることしかできない
これが自分なんだなぁと
思えるかもしれない
それならばいっそのこと
40代は生きているだけで
良しとすることにしたらどうだろうか?
風に揺れる湖面
私は、絵を描くとき
ひたすら絵を揺らす
ゆらゆら揺らしたりして
ちょうど、自然に、絵が馴染むというのは
結局、自然はやはり
調和がとれていて
その自然のリズムに均していけば
本来の調和がとれた状態に
戻るってことだな…
紙漉きだってそうだ
縦に揺らしたり横に揺らしたり
そうすることで繊維が自然に
均して、馴染んでいく
揺らすことで自然に戻っていくんだ
人もかな?
ゆらゆら揺れて
自然のリズムに戻していきたい
私は外が好きだ
だから外に、いつも椅子を持っていく
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migiwa☽ tanaka