三日月から部分月食まで 明晰夢







輝く三日月と金星が並んだ

飛行機に乗って、想いが届くかな




















月のなみだ






月が涙を落としたみたい









































ゆらりゆらりと

山に抱かれ

眠りにつくお月さま
















































月食待ち


川岸で車の中


月待ちをしている


西の空が燃えるように赤い


ちょっと早く来てよかったなあ





空には筋雲が全体にうっすらかかっていて


赤く染まった雲は徐々にその色を失っていく






青い闇に包まれる


うっすらとした雲越しに


金星が柔らかく輝いている





夜空を通過する


ISSきぼう国際宇宙ステーション)


雲の中、優しく輝いている



































赤銅色のお月様



私のいる地球が影になっているんだね



お月様も、その影も、とっても愛しい



私たちの地球が写っているんだね















おしなべて雲のかかる


幻想的な朧月食の夜でした。













満月の夜明けにみた


鮮明に覚えている夢









時は2003


吉祥寺の実家にて


家の前で妹が


玄関の前を箒で掃いていた。




黒っぽいタートルネックに細身のジーンズ


額の真ん中で分けた


まっすぐな黒光りする厚い髪の毛。


ほっそりした姿だった。





私は、自分が夢に現れていることを


はっきりと意識していた


そして、この夢が過去であることを


意識できていた。




初めての、明晰夢だった。




2021年から来たことを妹に告げていた


でもその後、


何が起こったかは言えなかったので


少し口ごもって


はっきりといろいろ言えなかった。





それでも、私は2021年から来たことを


一生懸命伝えようとしていた。





私は、初めて夢の中で明晰だった。


ここが過去の場所であり


この後何が起こるかも


はっきりとわかっていた。





明晰夢を見たら


夢だと自覚しているのだから


何でもできると思っていた。


何でも言えるとも思っていた。





だけれど、明晰だからこそ


目の前に妹がいると


いつもと同じで


言葉が詰まった。





とにかく


悲しい気持ちにだった。


妹を見ていて


すごく愛しかった。


抱きしめたかった。





2021年から来たと終始、言う私を、


妹は、いぶかしげな顔をして見ていた。








月明かりの帰郷

























小さい絵



手のひらサイズの小さい絵


手のひらサイズの小さい窓


わたしの小さい手のひら


この手を開けば


そこに無限へと続く窓がある

そこに心を除く窓がある








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migiwa☽ tanaka

小さな食卓