月歳時記 十五夜から朔月まで





十五夜

煌々と輝く









居待月






















寝待月









日が早くなり

一日が瞬く間に過ぎてゆく

早い日没が淋しいと感じるときは

窓辺に蝋燭を灯してみる















宵月夜





 


夜明けの澄み切った空

















二十三夜月










ここのところ数日風が吹く


乾いた風が野山をめぐる


ここ数日でマザーツリーの


黄金色の葉っぱもずいぶん落ちた




空がますます澄んできた


朝は冷えるようでも


暖かい南足柄は10℃は降らない




それでもこうやって


乾いた風が葉っぱを落として


毎年冬が訪れるのだ


季節が変わってゆく







































北風木の葉を払う








暦の通り


冷たい風が木の葉を払っていきます


美しい枝々が


夜明けを背景にシルエットに浮かび


その間から、有明月が輝きます





































夜明けの有明月






ますます空気が澄み渡って


夜明けに吐く息も白くなりました


富士山のてっぺんも白く染まっています


夜明けの有明月


枯れた枝越しに美しく輝きます
























有明月







初冬の雷







昨夜は、初冬の雷だった


不思議だなぁ


日本列島を


西から東へ


波のように雲がわたっていき


すべてを洗い流すようにして


師走になった


師走の今朝は強い風が吹き


空をますます澄み渡らせている










なんだかすごく一人ぼっちだと思った時


この悲しみは


やっぱり私だけのものなんだと


ひとり思った時


大切な人を呼んだ





胸の中に、大切な人を感じた


なんだここにいたの


その時初めて


大切な人を胸の中に感じることができた





















暁月





澄み渡った明けの空に


細い美しいお月様が浮かびました


ここ数日のような透明な空気の下


輝く月や星々を眺めていると


こころのなかも少しずつ


澄み渡っていくような気がする






























晦日月









明け方に細い月と火星が並ぶ日
















寒くて寝床からなかなか出られなくて


空はすっかり明るくなっていました


六時過ぎてはもう


火星は見えませんでしたが


明けの空のグラデーションに


細く繊細なお月様を見つけたときは


宝物を見つけたような喜びです





















私たちは


散らばった星みたいだな


この宇宙の中に散らばった星


暗闇の中で


それぞれが光っている





暗闇の空間に


ぼつんぽつんと


無数に散らばっている


その光が目印


見つけたり見つけられなかったり


求めたり求めなかったり


そういうことを


ずっと繰り返しているみたいだ











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migiwa☽ tanaka


小さな食卓