菊池川 春の夕暮れスケッチ

 



わたしが月をながめたり、河をわたることに胸が膨らむことは、大切なことなんだ。

月や、花一輪、木々のざわめき、空、流れていく筋雲は、違う次元とわたしたちをつなぐ鍵なんだ。いまはそれがよくわかる。姿、香り、光、さまざまな存在。別の次元に誘うために、彼らが存在することを。要するに、彼らは次元をまたいで存在するのだ。

















































































































































































































































































































妹が逝ってしまってから、この一年と八ヶ月は山あり谷ありで、辛かった。

でも私は、山々の中に、自然の中に、ゆうちゃんを感じるようになった。














三年間放置しておいた虫歯が痛みだし、あの世まで持っていこうと固く胸に誓っていた虫歯でしたが、痛みには耐えられず、とうとう歯医者にお世話になることになりました。


そして、また不思議な巡り合わせがありました。先週末、藤沢市の歯医者さんの予約をしたものの、胃に穴が開きそうなほど行きたくなかったのですが。



歯医者の前夜、急に、昨年九月に会いに行った、妹がお世話になった仙台の牧師さんの奥さんが連絡をくださり、急に状況の用事があり、藤沢で会えませんか?、と。


それで、私ちょうど明日は藤沢に行く予定なんですよと、不思議な巡り合わせに驚きました。


お会いするのは告別式、仙台、今回で回目になりますが、すっかり親しみを覚えていて、おかげさまで、歯医者の後の特別な楽しみができました。


当日は、もう私の人生にはないと思っていた、神経まで届く治療と麻酔と、頭痛と、胃痛で、フラフラでしたが……。歯医者さんには、治療の一工程のたびに肩をとんとんと叩いて、よくやったね、と励ましてもらい。周りの人にも、よくがんばったね!子供のようにあやしてもらい、褒めてもらい、ちょっと得意な気分なのでした。


亡き妹は、親知らずを同時に四本抜くという手術をやってのける、痛みに強い子だったのです。妹に付き添っていてくれるように頼みました。付き添っていてくれたんだと思います。歯医者の後のご褒美もちゃんと用意をしてくれて。








☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆

migiwa☽ tanaka