かけていく つきのいろと立岩湖
お月さま
くっきりと見られました
素敵な夜!
明るいお月さまと
少し離れて輝く木星
またたく星々
夜道を歩けばチッチッチッチッ
りりりり、と、虫の音...
朝晩ほんのすこしだけ
秋を感じるようになりました
立待月に
ノウゼンカズラの花を重ねて
明け方のおつきさんを眺める事は
叶いませんでしたが
みなもに映る空と
さざ波のリズムは心地よく
いつまで眺めても
飽きることはありません
空を湿った雲が走っていきますが
風はあまりなく
みなもの上をすべる程度
さざなみのリズムが心地よい朝です
........
8.18
日暮れ
.........
夕暮れ時
暮れゆく空を映した
静かな湖面を
ゆっくりとカモさんが
滑っていきました
......
澄み切った夕空
山際が山吹色に染まりました
夕日が山の向こうに落ちると
瞬く間に
あたりはひんやりとした
空気に包まれます
最後は
染料を流し込んだようなブルーの色に
世界は染まっていきました
どこからか不思議な響きが… .
ルルルルル....と
ふくろうさんの声
夜の森の野外映画会があったので
参加させていただいた
集まっている方々はお仕事も様々
みんなとても良さそうな人だった
お話しするのは楽しかった
そして夜空を見上げると
散りばめられたの星の数々
たくさんすぎて
星座の見分けがつかない
星空の下
もっとお話ししていたかった
......
映画が始まると
私はそもそも
映画が苦手なことを思い出した
映画だけではなくテレビはもちろん
映像全般は駄目だったのだ
すぐに堪え難くなり
もぞもぞし始めた
いきなり帰るのも失礼だから
と思いつつ....
いてもたってもいられなくなった
....
トイレに行くような感じのふりをして
そっと席を立って
小さなランタンと星あかりを頼りに
湖畔の宿に
てくてくと戻った
......
街灯もない
満天の星空の下の
暗い森の中をひとり歩いていると
私はやっと
心から安心して深く息をすることができた
私は暗い森が好きだった
暗闇が好きで
暗闇の中を歩いていると安心できた
暗闇は優しかった
そして夜空の星が
私を寂しくさせなかった
......
降るような星空!
星空を見ていると
それは今まで感じていた
漠然とした不安とは相入れなかった
.......
星空を見ていると
先のこと過去のことも
考えられなかった
.......
そして星空は
本当の意味の家族を感じさせた
なんでだろう....
不思議だ
.......
私は夜空を見ながら
うつらうつらして
まぶたが閉じていくのを感じていた
星降る大草原の中で
温かいゆりかごの中で
宇宙に咲く青い花
......





















