葉月 秋めいた空と暁月

 

葉月 秋めいた空と暁月


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8.22

夕暮れ

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山の稜線が素敵なことに


いま流している優しいピアノに合うなぁ


夕暮れは


おうち時間をゆっくり






やさしく大気が霞んでいる夕暮れ


山の色合いも


やさしく藤に染まります


夕暮れの風は体温と同じくらいの温度


甘い森の香りが混じります








きれいだと思いませんか


山の凹みに


夕暮れの光が溜まっている様子









窓に映るろうそくを


暮れゆく山々に重ねて











青闇が降りてきて....


庭中でリーリーリー


チッチッチッチッと


虫たちの饗宴が始まります












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8.23













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8.23

日暮れ

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朝のひんやりは儚く溶けてしまい


ミストサウナのような日暮れ


外に出ているだけで


じんわりと額に汗がにじみます











ああ


あの山の辺りが輝いている








窓に映る西日が


美しい黄金色を放っています


まるでステンドグラスのよう










矢倉岳方面に日が沈んでいきます


最後の光の一筋が大雄山を


金色に照らし出してくれました














サンキャッチャーを透過して


朝の光が部屋に差し込んできました


少しずつ


日が傾いてきた証拠かな






 








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8.25

夜明け


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夜明けの大雄山


虫たちのさざめきと


ひんやりした空気に


秋を感じる朝です



山の谷間に溜まった雲がきれい







泰山木にとどまった


朝露の三兄弟さん


白い絹のような空を映して









アスパラガスの端に着いた朝露は

小粒の淡水真珠のよう







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8.25

バラ園

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「ブルームーン」

素敵な名前の薔薇さん

お月さまの光を

花びらに吸い込んでいるのかな









河口湖のハーブ園でも

出会った

ラベンダーブルー色の薔薇さん

青系の薔薇は

心酔してしまうような香りを

花に秘めている






 













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8.26

夜明け


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ほんのり、淡く紅梅


まるで昨日のバラの花びらみたい


涼しい夜明け


虫のさざめき


遠くで最後のひぐらし...








夜明けにすこし雨が降った...


今朝の山々は


ふわっとした水墨画のよう









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8.26

日暮れ


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キッチンに西日が入ってきた


毎年八月も終わりに差し掛かると


この窓に光が入るようになる


お日さまの傾き具合で


季節の移り変わりを感じるなぁ











ふわっとした一日の夕暮れは


淡い紅梅から藤へ


やさしいグラデーションに染まります











やさしく稜線が重なり合う姿を


みせてくれます










紅梅から紫苑に変わりゆく


山々の色合い


ほんの少しずつ段階を追って


日は暮れていきます










山々は


青く沈んでゆきます









最後に


鮮やかに染まりました!
















ふわっとした1日の締めくくりに


こんなに色とりどりに


移りゆく夕暮れがみられようとは


ほんのひとときでしたが


きれいでしたね!


今日も一日素敵な空をありがとう










ほんとにこの世界って


なんて素敵だろう



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遠くの明かりを


サンキャッチャーに透かして


虫たちのさざめきを子守唄に…


おやすみなさい











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8.27

夜明け

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おはよう


夜明けの青藍に染まる大雄山









夜明けの虫たちのさざめき


一晩中鳴いたあとで


なんだか


うっとりとしてしまっているみたい...









てっぺんに棉帽子をかぶって


お日さまが当たっています









東の空に彩りの雲









海のかなたに


素敵な雲が立つのを発見









舞茸みたいになりました








夜明けの色ってきれい


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うれしい!


今朝気づいたら


うちの美人さんが一輪開いてくれた


暑い夏を経て...


ありがとう








おうち土曜日は


サンティーを作っておく


ガラスのポットに


ティーパックをニ個入れて


お水を注ぎ


午前中お日様に当てるだけ


出来上がったら冷蔵庫へ


まろやかな水出し紅茶が仕上がります














ふわっとはしているけれど


久しぶりに遠くの山々の


細かいディティールが見られる


浅縹色くらいかな


空の綺麗な土曜日です








山のてっぺんの方から下にかけて


標高の違いで


木々の色が変わっていくのがおもしろい


それだけでなく大雄山は


お天気によって


様々な色合いを


いつも見せてくれます








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8.27

日暮れ

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西の空に泳ぐ虹の魚








夕暮れパレットは


金茶に薄香かな


今宵も素敵な空をありがとう








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新月の夜

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足柄の空に

色とりどりの星が降りました



さよなら

夏の日



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8.28


明け方


妹の夢


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たまには出てきてよ、と


妹の遺影のほっぺたを


ツンツン突いていたら、


明け方に、夢に現れてくれた。




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背中が凝っているというから


ゆうちゃんの背中を肩揉みした。


ちいさくてほっそり。


ゆうちゃんは、


中学生くらいにみえた。


吉祥寺の実家の


まんなかの和室。


実家が夢に出てくる時は、


いつもなんだか散らかっていて


雑多だった。


雨戸が閉まっていたり、


なんだか薄暗かったり。



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ゆうちゃんの肩を揉んだ夢を見て


いちど起きてからもういちど寝て、


ふたたび夢を見た。


今度は、どこか知らない家だった。


広いけど少し雑多な感じがした。


やっぱりMちゃんもいた。


なぜかゆうちゃんが出てくる時は


Mちゃんも必ず一緒に出てきて


三姉妹が揃う。


ゆうちゃんが、


私の家に遊びに来てよ


と言っていた。


最初はちょっと


飲み込むのに時間がかかったけれど


よくよく考えてみたら


ゆうちゃんと〇〇さんの家のことを


言っていた。


私は夢の中で〇〇さんに会うのが


気が進まなかったので


うんそうだね...じゃぁ〇〇さんの


帰りが遅い日に行くよ、


と言った。


ゆうちゃんは昔のように、


今度、バレンタインデーだから、


チョコを一緒に作ろうよ


と言っていた。


私は内心


チョコレートを一緒に作るのは


ちょっと気が進まなかった。


ゆうちゃんは、


〇〇は優しいんだよ


と言った。


こないだも、


雪の結晶のようなものを


作ってみたんだ、


と言う。


氷の粒みたいになったもの。


箱を開けたら、〇〇さんが


雪の結晶だね、


と言ってくれたと言っていた。


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ゆうちゃんは相変わらずだな。


私は内心


そのくらいは誰でも


ふつう言うもんだと


思っていた。


とにもかくにもまずは


近くの海に行くことにした。


そこはだだっ広いところで


日本海のような海岸が広がっていた。


私たちはおそらく三人で


海岸の方へ小走りに走っていた。


海岸の入り口に行くと、


ビーチには入場料が必要だった。


多分150円位だったと思う。


誰かが代わりに払ってくれた。


ウエッジソールの靴も預かってもらった。


ビーチに入ると、


木々の間から海が見えた。


その海がすごい色だった。


エメラルドグリーン色のような


染料を流し込んだような鮮やかさ。


時々大波がやってきた。


その波もなんとも鮮やかな


エメラルドグリーンだった。




夢は以上



......



懐かしいゆうちゃん


ゆうちゃんはやっぱり


自分の家に来て欲しいんだね。


よくわかった。


生前もそういえばそうだった。


なのに私は


青葉台の家にはいかなかった。


都会は好きじゃないからとか


なんとか理由を言って。


本当は、ちょっとプレッシャーだった。


ごめんね。


そんなこと何もかも捨てて、


行けばよかったなぁ


明け方に、


思い出していた私でした。


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