紅染月スケッチ(三)煌々と輝く
紅染月スケッチ(三)煌々と輝く
私にとってはどんな時も
今この足元
今のこの瞬間に意識を向けていく
空 光 香り…
雲の輝き
優しい雨
金色の月の光
それがどんな時にも
スタートになるかもしれない
...と、そうかあと思って
ちょっと安心して。
とにかく日中は暑いので
妹の遺影の下あたりで
くたーっと床にへばりつき
うとうとしていました。
すると、少し高い段のところに
妹らしき人が座っていて
右手で箱をくれました。
あぁ、この箱の中に
言葉が入っていたんだな。と思い。
次の瞬間、
ずっと高い所の階段を上っていく
妹の姿が見えました。